週7日制・幕間

「………ぬ、抜いてやろうか」
相方兼恋人からの願ってもない申し出を断るほど枯れていない。
「じゃあ、お言葉に甘えて」
「…ん」
下、脱いで。そう言われて下着もろとも部屋着を脱ぎ捨ててやると股間に顔を埋めてくる。
「…そういや羂ちゃんてあんま匂いしないのね」
「お風呂上がりだからね。髙羽はした方が好きなんだ」
「い、いや別に?…なんか俺がヘンタイみたいじゃん」
「そうでしょ」
「ちがわい!」
「今度お風呂入る前のやつ嗅がせてあげるから好きにしていいよ」
「そんな気遣いいらんわ!」
「ほんとに?」
「………一回だけ、なら」
「変態」
「そっ…それはオマエもでしょ!」
「そうだよ?こんなガタイのいい男組み敷いてあんあん言わせたいくらいには私も変態さ」
そう言いながらTシャツ越しに乳首を軽く触ってやると小さく声が漏れる。
「っ…俺はいいよ、準備、してねえし…」
「呪霊操術ってこういう時も便利だよね」
「それやめろって言ってるだろ…慣れねえんだよ、何回やっても」
「じゃあ私手ずから浣腸されたいんだ?」
「そうは言ってないだろ…やだよ俺、普通に洗うだけじゃすまなそうっていうか」
「わかってんじゃん」
「やっぱり!?」
マンネリ防止には普段と違うことも必要だからね。髙羽のケツには呪霊を2匹放つことにした。
「ん、ッ?なん、か…いつもと、違…」
「なーんだ」
「いらねえよそんななぞなぞ…え、うわ、ッ、え?もしかして2匹いる!?」
「ピンポーン」
「な、んでだよ、1匹で十分、ッ、あ………♡」
「こっち、疎かになってるよ」
頬をむにっと掴んでゆるく兆したちんこを髙羽の顔に押し当てる。
ひゅっ、と息を呑んだ音がして、髙羽の目の奥にどろりとした火が灯る。ほんと淫乱。まあそう育てたのは私なんだけど。
「ん、っ…」
押し当てられたちんこを両手で軽く持ち、キスをする。
「よしよし、待たせてごめんな…」
玉を柔らかく刺激しながら、根元から先端にかけて丁寧にキスが落とされる。
扱きながら、雁首のあたりまでを浅くしゃぶる。
少しずつ深く咥えていき、根元の近くまでぐっぽりと咥え込む。女…いや、男泣かせな規格外のサイズのせいか、根元まではなかなか咥えきれないらしい。
「少し手伝ってあげようか」
「ん゛ッ!?んーん、んうっ」
「まあまあ遠慮しないで」
頭を掴み、ゆっくり奥まで突き入れる。きゅうきゅう喉奥が締め付けてきて、気持ちよさに硬度が増す。
必死に息を整えるのを待ち、腰を使って喉奥を堪能する。
「ん゛う゛ッ…♡」
いつのまにか髙羽は両手で乳首を弄りながら恍惚とした表情で犯されている。ほんっと、ドMに育っちゃって。
「…そろそろ出すよ」
そっと目を閉じ、両手を受け皿のようにして、喉をきゅっと締め付けてくる。
「…ッ、たか、ば…」
「んっ、っう!ん、っ、…っ、っく、」
しっかりと飲み込み、口を離したかと思うと根本から丁寧に舐めあげる。
「…ん、いっぱい出たな…♡っ、ふふ、復活早えって…」
「そりゃあ相方がこんなにどエロく育ったのを見たら即復活もするでしょ」
「…育てたんだから責任取れよな」
「勿論」
自分で反応するのが嬉しいのか、愛おしそうに何度もキスをしている髙羽の頭を撫でると気持ち良さげに目を細めた。
「そろそろ後ろもいいかな、髙羽、出しな」
「へ?出すって、どうやって?俺じゅれーそーじゅつとか使えないぜ」
「ああそういうんじゃなくてね、ひり出しなって言ってんの」
「…!え、エッチ!変態!そんなことされたらうんこしたら気持ちよくなっちゃうでしょうが!」
「それはそれでありじゃない?」
「この野郎他人事だと思って…!」
「実際他人事だしね。ま、手伝ってあげるからさ。ほら、ケツ出しな」
ぐずる髙羽をごろりと押し倒す。まるで赤子がオムツを変えられるような体勢だ。
「あ、やだ、出るって、やめ、」
「おとなしく出しちゃいなよ」
手早くズボンを下ろし、ケツから少しだけ出ている呪霊の先を掴んで一息に引き摺り出す。
「あ、ッ…あ、ああ゛ッ………!」
とろりと精液が漏れる。
「ははっ、気持ちよさそー」
じたばたと暴れる足を抑え込む。
「ほら、気張って。もう1匹は奥に入っちゃってるから君が頑張んないと出てこないよ」
「ん、う゛ッ……ん、や、これ、はずいっ、」
「あくまで擬似的な排泄だから平気平気」
「な訳ねえだろが、ッ…あ!腹、押すなっ、マジで出る、っ」
「頑張れ頑張れ」
「やる気ねえ応援やめ、ろッ、…ん、う゛ッ、あ゛!ナカで暴れんな、ッ、そこやだ、けんじゃく、とって、はやくっ…」
「と言ってもねえ、まだもう少し出てきてもらわないと掴めないしさあ」
「こンの…っ、ん!出ろッ♡出てけ、っ♡…っは、あと、少し…っ」
「はー、えっろ」
「堪能すんな変態!」
「ハイハイ、じゃ、引き抜くよ」
「あっ、待っ、待て、次はゆっくり、」
「待ちませーん」
「んう゛ッ♡あ゛っ♡勝手に締まんな、や、だぁ♡気持ちいの来る、っ♡ケツでイっ………♡ぁ、あ゛ッ、………♡」
出さずにイったらしく、絶頂の余韻にひくつく尻穴はとろりと蜜を溢し私を誘う。
「…はや、く、ちんこ、寄越せ…っ」
わざとゆっくり突き入れるとそれだけで感じるのか甘イキを繰り返す。
「…っ、はーっ、は、っ♡締め付けんの、止まんね…」
「えっろいからいいじゃん」
「…そうかよ」
深く挿入し、肌が密着する。目の前の相方をぎゅっと抱きしめると、抱き返してくる。
何度も繰り返す軽いキスの合間に、髙羽が問いかけてくる。
「動かねえの」
「これはこれで気持ちいいだろ?」
「…まあ、そ、だけど」
おおかた物足りないのだろう。でも今日はハグがメインだからね、激しくするのは二の次だ。
体勢を変え、先程のように対面座位になる。
自重で深く刺さったのだろう、髙羽が喉を反らせて感じ入った声を漏らす。
「ん、ぁ……っ」
晒された喉に甘く噛み付く。途端にうねる体内。
「あーあ、急所噛まれて感じちゃダメでしょ」
「ん、ッ、」
ゆらゆらと腰が揺れる。
「ふーっ、ふー…っ♡」
「ハグ、気持ちいいね、髙羽」
「ん、っ♡」
ぎゅーっと抱きついてくるゴツい体が可愛く思えてくる。いやあ、私もだいぶ毒されてるな。
「な、動いて、羂索、も、ナカ、限界…」
きゅ、きゅっとナカを締め付けながら耳元でぼそりと吹き込まれたおねだりに私の理性がぶちりと切れる音を聞いた。
「ああもうっ、今日は激しくしないつもりだったんだけどなあっ」
「ん゛う゛ッ♡あ、来たぁっ……♡」
深いくちづけと激しい水音、髙羽の喘ぎ声が部屋を満たす。待ち望んだ快楽に呑まれる髙羽には、隣の部屋からの壁ドンも聞こえていないだろう。
「あ゛ーーっ、あ゛う゛ッ♡すき、っ♡けん、じゃく、すきぃ…♡」
「っは、私も」
「ん、知ってる、うれし、っ♡」

「ほら、そろそろ水飲まないと倒れるよ」
すでに何度も潮を吹いている髙羽はそろそろ水分補給をしないといけない頃合いだろう。水を取りにいこうと体を少し離すと腕が伸びてくる。
「あ、やぁ、離れな、寂し…っ」
縋り付く髙羽を抱えたまま台所へ向かう。ぬるい水をコップに注ぎ、口移しで飲ませてやる。今のもっと、は水とキスどっちなんだろうね。欲張りな君のことだからどっちもか。

幸い明日は2人ともオフということもあり、5度は髙羽の体内に精を放っただろう。イき疲れて眠る髙羽のナカからちんこを引き抜き後処理をしようとするとそうはさせまいと足が絡みついてくる。
「…君がいいならいいけど、明日文句言わないでよね」
このままだとハグの習慣づけより先にセックスの頻度が週7になりかねないな。セックス覚えたての学生じゃあるまいしと嗤う脳内の自分を、相方が求めてくるんだから仕方ないでしょと一蹴して目を閉じる。
…体温の高い髙羽のぬくもりに、満ちていく充足感。どうやらハグの効果は私にもあったらしい。くぁ、と欠伸をして心地良い微睡みに身を委ねた。

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